ちょび吉

残穢 住んではいけない部屋のちょび吉のレビュー・感想・評価

3.8
ホラーとか怪談の類は朗読以外今まであまり触れてこなかったけど、今回は大好きな竹内結子さんが出てたので見た☺️

竹内結子演じる小説家の「私」のもとには読者から実話怪談が定期的に寄せられる。

その中の1通、女子大生の久保さん(橋本愛)の話に興味を持った「私」は彼女とのやり取りを始める。

彼女の住む岡谷マンションの過去を調べていく内に奇妙な共通点が出始めた…

映像や音響で脅かす類の作品ではなく(もちろん怖い映像もあったんだけど)小説家の「私」と久保さんと同じ目線になって、奇妙な音がするという岡谷マンションの建つ前には何が建っていたんだろう?
どんな過去があったんだろう?
と、ドキドキしながら一緒に探っていくという心理的な部分での興味&恐怖が混ざってたので、面白かった👏🏻

私も今までマンションを4軒ほど探して住んでを繰り返したけど、1件だけ初めて事故物件を見た事があった・・・
立地も築年数も間取りも全て希望で、その上その部屋だけ何故か破格の家賃💦
まさかと思い聞いたら不動産屋のおっちゃんが
「あー首吊りあったんっすよ!この部屋!」
と普通に答えられてびっくりした事があったっけ😱

小説家の「私」と大学生の久保さんが古い地図を頼りに、その場所にまつわる話を周りの住人に聞いて回り、そこにホラー作家や編集の方も加わりいろんな現象の元凶に辿り着きます。

昔炭鉱が盛んだった頃はこういう事故で命を落とされた方も多く居たんだろうし、その方の苦しみや念は私なんぞには想像もつかないけど、どの場所をとっても沢山の人の念は多かれ少なかれ残ってるんだという事、そして同じ場所に暮らしていても障りのある人と無い人がいるという事など、ただの恐怖話では終わらせない何だか問題提議されたような後味も残る作品でした。

最初の映像が最期でピタっと合わさるというか納得という感じがまとまってて良かった。

この作品の小説家「私」のもとに寄せられた短編をまとめた作品も見ましたが、これも竹内結子さんのナレーションで良かったです✨

今までホラー作品は敬遠してきたけど、これをきっかけに心理的にグっとくるような作品を見たいなぁ〜って思いました。
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