スズタカ

パッセンジャーのスズタカのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
3.1
地球から、新たな移住先の星へ向かう120年の旅の途中、予定よりも90年早く、コールドスリープから目覚めてしまった男女。
それは、宇宙船内で生涯を終えることを意味していた…というストーリーです。

予告編で、"宇宙版タイタニック"とあおっていることもあり、切なく悲劇的で、ロマンティックな話なのでしょうなぁと、冷やかし半分、お気楽な気分で観賞してみたのですが…もっと現実的に自分に訴えかけてくるものがあり、焦りました (^_^;)汗。

宇宙船で、ずっとジェニファー・ローレンスと2人きり!? マジかよ、最高じゃーん(≧∀≦)♪
とか、呑気に言っていられる話ではなかったですよ笑。

だって、そのきっかけが…ゴニョゴニョ(ここが予告編では分からない、本作の特徴なので秘密です(*´꒳`*))

上記の他に、展開としての意外性や驚き、工夫などはそれほど感じられませんでしたが、2人の距離が縮まって行くやり取りも微笑ましかったり、とにかく主演2人に華があるので映っているだけでも、充分、画面がもちますね。

ただ、ジム役は、クリス・プラットでは華があり過ぎるかな、とも思いました。ジェシー・アイゼンバーグとかが似合う人物なんですよね。

クライマックスの着地は、クリス・プラット側としては、それまでの劇中の内容を、うまく昇華できていましたが、ジェニファー・ローレンス側としては物足りないなと思いました。

彼女が劇中で見せる性格や、地球を飛び出した目的から、クリス・プラットの結果に乗っているだけに見えてしまうのでは、何か違う気がしました。
自作の本とか、完成した原稿とか、自分から発信するような、何かが置いてあれば、より良かったのになと思います。

ともあれ、自分がクリス・プラットの立場ならどうするか?自分なら、誰を相手に選びたいか?考えずにはいられない、観た人と話したくなる映画です。
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