スパイダーマン：ホームカミングの都落ちMiyacoのネタバレレビュー・内容・結末

これまでのスパイダーマンシリーズとは全く違った作風。ヒーローとはいえ子どもであるスパイダーマンの成長を、アイアンマンが支え、見守る構図がおもしろかったですね。しかし、”子ども”であることを強調したいからか、スパイダーマンの行動は常にせわしなく、軽く描かれています。コミカルで良いという見方もあるかもしれませんが、私には薄っぺらく見え、退屈な時間が長かったです。
最後には（親愛なる隣人として）ヒーローであることを選んだスパイダーマンからは、当初の「アベンジャーズの一員として認められたい」という子供じみた考えからの脱却と内面の成長が窺えます。とはいえ、もう少しヒーローとしての一面を描いても良かったのではないでしょうか。
スパイダーマン以外の登場人物も含めて、キャラクターの掘り下げが弱い点もマイナスポイントです。過去作ではメイおばさんやハリー、MJなど魅力的なキャラクターが多かったのですが……。