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カミーユ、恋はふたたびのicのレビュー・感想・評価

カミーユ、恋はふたたび(2012年製作の映画)
3.5
ひとりで監督、脚本、主演までもを務め上げたパワーが漲るノエル・ルヴォウスキー。劇中でも過去に戻った途端酒浸りだった日常から離れ、今である未来を全力でどうにかしようとする。そんな姿に励まされるような…
この映画の凄いところは過去になったからといって若返らないところ。しかし、皆んなの目には彼女は16歳の少女に映っている
のが伝わってくるから不思議。いつの間にかこちらも違和感を感じなくなる。それくらい彼女の演技、衣裳、部屋はフレッシュなものに変化した。目は合っているけど話しかけられない感じやタバコやセックスに憧れたり、親の存在の大きさまでも全てが16歳っていいなと思ってしまう。確かにそんなだった。そして最近特殊メイクがどんどん発達している中そのままの姿というのは新しく感じる。

行く末がわかっていながらの恋愛というのも複雑なもの。ずっと連れ添った人との大失恋のあとに同じ人と大恋愛をしようとしてる不安さとか。他の誰かに寄り添いたくなる気持ちもわかる。でもあの頃のどきどきには敵わない。その時はその時にしか存在しないことを教えてくれる作品。

チープカシオ、買ってしまうかも。
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