おたしん

或る終焉のおたしんのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
3.5
いやほんとに難しい問題だよね。
本人の意思なのに周りは殺人を犯したことにされてしまうんだから。
デヴィッドはどんな思いで眠りにつかせたのだろうか。

驚くほどに献身的だった。
何事にも慌てず冷静に対応してくれる。
時には家族以上の優しさを感じる。
これは心を開いてしまうよな。

息子の一件があり悲しみに暮れ他人をケアすることが自分にできるせめてもの罪滅ぼしなんて思ってたりするのかな。
そんな背景があっての看護士なんて。
こんな彼をセクハラで訴えるなんて言ったあの家族は頭おかしい。
お爺さんに?そんなわけないだろ。

良くも悪くも職を失ったことで家族と再会できた。
もしかしたら再び家族との時間をなんて思っていた。
彼らが望んでいたかは分からないけど。

そんなところでの衝撃のラスト。
人生ってこういうものなんですか。
だいぶインパクトあったな。
尊厳死を望む患者がいるように全ての人間が生きていたいと思っているとは限らない。
デヴィッドが後悔しているかどうかも誰も分からない…?

自分の両親の介護などを考えるとそう遠い問題でもないかもしれない。
もし死を望まれてしまったら自分はどうするんだろう…。
今は考えられないし怖いな。
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