snatch

或る終焉のsnatchのネタバレレビュー・内容・結末

或る終焉(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

んぐぐっぐ…最後🥶

再度見始める…
重いテーマ
病に侵された心身の痛み、治る見込みのない治療
…私が楽になれるように手伝ってほしい
わかる、わかるけれど
逝く者はやっと楽になれるのかもしれない
でも実行した人のその後のこと…考えたことがなかった

死を迎える病の人たちを心から癒し、援助職の姿として本当に理想的だ。黒子になって彼ら彼女らの心身を支える
しかし彼は、我が息子のあの時から普通の日常が過ごせなくなっている
そう、そうだと思う…
病い人といるとおかしくならずにいられるその彼のもう自分を無くしたいかのような精神状態
共に存在できず、自分を彼らで埋め出していた…

家に帰ると独り哀しみの闇に包まれる
彼は自分の死を準備していたのだろう
娘を演じた彼女のあの父への微細な距離感がとても現実味があった
彼は娘に未来を見ていたのが救いだった

こんな経験をする人はいないと思ったが、病い人にとって、実行した人がいたら、その人は救い主に見えてくるのだろう

オランダなどでは、合法的に安楽死が行われているので、関わる人たちのその後の心境が気になった

あと、この監督は必ず欠けていく家族を描く
どんな風に生きてきたのか、いろいろ訊いてみたくなった

映像はまたカメラ据えおく度胸と自信の塊りみたいな映像です
snatch

snatch