このレビューはネタバレを含みます
終末期患者のケアをする主人公。患者と親密な関係を築き最後まで寄り添う。
主人公は息子を亡くしている。その故に死を目前とした患者に対して優しくなれていたんだと思う。
主人公の患者に対しての果てしない優しさ故に患者が、亡くなった時の悲しみが大きい。
ラストシーンの主人公は自分から道に出て行ったんだと思います。患者たちの苦しむ姿を見てきたうえ、息子を失い社会の不条理さに生きる希望を失なったように見えました。
終始音楽は一切流れていません。なので、物語のリアリティーや重さが増しているんだと思います。
人が人を介護するということが、どれほど辛く大変なものなのかを感じました。