『おみおくりの作法』を彷彿とさせ、
観るべくして観た作品となる。
感情を殺し、死を迎える患者に尽くす。
仕事から一線を超えて。
妻になり、弟になり。
始まって5分のシーン、
これは覚悟が要ると構えた。
誰にでも平等に与えられた死。
仕事以外の時間は走る事で
時間を費やす。
突き付けられる、介護とは。
私の母、妹、義弟と介護に携わった仕事をしているが、私には到底無理。
彼は自分の中の何かを
押し殺し、擦り減らし
また亡くなった息子への罪滅ぼしの如く
末期患者の介護に全うする。
または手を貸す。
そして彼にも死はある。
久しぶりに、
おそらく猿の惑星以来の
ティム・ロスは
少し猫背でいい具合に
歳を重ねていました。