セガール幹事長代理

ヴィジットのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

ヴィジット(2015年製作の映画)
3.5
後期高齢者VS孫な話。

待てど暮らせどパッケージに書いてある「3つの約束」の話が出てこず、90分飲み放題なのに一向に次の酒が出て来ない飲み屋に当たった気分が続いたが、最終的には妙なエッセンスを取り入れていない王道なホラー映画に落ち着いてなんやかんや楽しめた。

物語の核とはまったく関係ないが、母親が彼氏と遊びたいが為に幼い子供達を親戚の家に泊まらせる行動に誰もツッコミを入れないことが、個人的に一番のホラーだった。
わけわからん男と水着でいちゃつく動画が母親から送られてきても、まっすぐ育つことが出来たこの姉弟の逞しい精神力にまず、大きな拍手を送りたい。
この弟はラッパーなんだけど、今までラッパーをちょっと馬鹿にしてた自分が恥ずかしくなった。ズボンを腰まで落としてニューエラかぶればラッパーだと思ってる人は、本作を観て、まず自分の見識の狭さと向き合った方がいいし、彼のヒップホップジュリーム、感じてほしいと思った。

幼い頃から清廉潔白な両親に宝物のように育てられた、可愛い系かかっこいい系かって言われたら可愛い系の、ルックスと年収だけが取り柄のひ弱なボンボンである私からすると、羨ましいタフネスだし、リスペクトしかないし、彼にはラップで夢を掴み取ってほしいと思った。

私が小学生の頃、東くん(仮)家のおばあちゃんは盆栽の土をよく食ってて、彼の家族そろってそれを景色の一部と認識してガンスルーし、私は東くんと桃鉄やりながら何とも言えない恐怖を味わったことがあるんだけど、本作のジジイも生粋の汚ムツコレクターで、それについて嫁であるババアがスルーしてたので、人間の慣れというか、適応能力というか、そういうものの底知れぬパワーを感じることができた。

あと途中2度ほどガリガリのババアの生ケツを拝めるんですが、思いの外肉付きがよくCGかと思いました。
それを見て興奮した、といえば嘘になるけど、真っ赤な嘘になるけど、顔とケツのアンバランスさにくらっくらしたことを最後に書き記しておきます。