怪作「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」(2000)のE・エリアス・マーヒッジ監督が学生時代に撮った自主映画。古めかしくグロいモノクロ映像が一部でカルト化。
自ら腹の内臓を切り刻む男。死に至ると傍らから女が現れ精液を搾り取る。やがて息子が生まれるが、謎の集団から虐待を受け痙攣を続ける。。。
最近よく観るyoutube番組「好事家ジュネの館」で紹介されていたので鑑賞。別冊映画秘宝『謎の映画』新宿ビデオマーケットコーナーでも紹介されていた。
映像は「リング」(1998)の呪いのビデオのような雰囲気。台詞はなく本編前後に説明字幕。ざらついたアップ画面が多く何がどうなっているのか殆どわからないが、誕生、受難、転生があり、聖書モチーフなのはわかる。
冒頭の切腹シーンが最も行われていることが把握でき、映像にも魅力があった。後は野外でドロドロの虐待シーンが続き少し退屈だった。ワンシーンが長いのが難点。
息子のけいれんは監督が好きな山海塾のオマージュとの事。
悪魔的アーチスト、マリリン・マンソンが本作に惚れこみMV 「 Cryptorchid 」で映像引用している。
■役名
切腹男→God Killing Himself
女→Mother Earth
息子→ Son of Earth(Fresh on Bone)