ぬーこ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のぬーこのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

エヴァ最終作


2021.6.26 3回目
まさかの3回目。同じ映画3回も観るの初。
結論からいうと3回目が一番良かった!
確かに最初見た時のすげぇ感は減るが、各シーンや物語の結末など理解し納得できた。そしてマリが好きになった。

パルプフィクションじゃないけど、各場面をそれぞれ短編映画として観ても良いなと思う。冒頭のマリのパリ奪還、第三村のほのぼの、ヴンダーの惑星大戦争、アスカの戦闘、コア化、ゲンドウ対シンジ、それぞれの見所があると再認識した。

そして、3回目は何故かミサトのシーンで泣いてしまった。撃たれた後、シンジと抱き合う場面、槍を届ける場面の2回。


2021.4.2 2回目
2回目はバルト9。平日夕方割が実施されておりお得である。ロビーには前回なかったロンギヌスの槍が初号機と綾波の間に鎮座していた。

さて、2回目。物語の結末と各キャラの顛末を知ってから観ると見方がだいぶ変わった。

最後形状が保てなく溶けてしまう綾波。それを知っている故に儚く美しく見える第3村での人間性を獲得していく様子
マリの冒頭の決め台詞、「どこにいても必ず迎えにいくよ、待ってなよ、ワンコ君」がラストまで響く。
惑星大戦争のテーマ曲をバックに死闘を繰り広げたミサト

アスカとマリのATフィールド張り手は最高にカッコ良い!

そして、何よりシンジ。ゲンドウの落とし前をつける。本作シンジは本当にかっこいい!父に乗らされていたり、エヴァの暴走で守られたりしない。エヴァを父との和解と捉えると島崎藤村の破戒や志賀直哉の和解とか古くからの人類普遍のテーマであるとも思った。

シンジの成長には第3村で再会した親友の影響が分かりやすく描かれている。14年の月日は身体だけじゃなく心も大きく差がついていた。大人になるって人に優しくなること。そんなことを第3村で学んだのではないだろうか。

トウジ 
自分のケジメ、落とし前つけなあかんって
ケンスケ 
なんだかんだ言ったって父親だろう、ちゃんと話した方がいい
そして本作でほぼ唯一アスカがだってこいつの父親はあの碇ゲンドウよって優しくフォローしてた

本作の満足感の源になっている各キャラの優しさ。皆が誰か想っていて、動機にエゴがほとんどない。こんな人物ばかりなら、確かにリリンはLCLの海に溶けて単一生命にならなくても生きていけると思った。


2021.3.11 初回

ついにこの日が来たか。エヴァシリーズの最後かと考えると観る前から震えた。とりあえず初回は何も考えず観ることにする。
冒頭の15分はアマプラで観ていたから予習済だったが、劇場で観ると改めて良かった

観たいものを観せてもらえた印象。迫力ある戦闘も、綾波の萌えも、頑張るアスカも、メンタル激弱&凛々しいシンジも観られて総決算って感じ!終盤の混沌はもう一回じっくり観たい。だが全体としてかなり分かりやすく作ってくれていた。
そして、何かミサトさんところ、ゲンドウのモノローグ辺りで涙出た笑。

AAAヴンダーの戦闘シーンがほんといい!!エヴァの戦いと並ぶくらい。
あとL結界突き抜けていくところ、アスカとマリが13号機の元へ行くため敵エヴァをぶっ飛ばしていくところ、ミサトがシンジに槍を届けにいくところ。世界と世界の境界をキャラ達の力や想いで突き抜けていく感じ好きだった。

当時のファンがもう大人になったということもあってゲンドウ目線があったのかな。あそこのシーンも好きだった。ってか庵野秀明の深層心理じゃん。ラストも宇部でこんな大作を私小説的にしている。フェリーニの8 1/2と似た混沌がある。庵野監督も大監督だなあと思った。

ストーリーや設定は今までよりも丁寧に説明してくれていた印象。セリフがあまりに説明的に聞こえた場面もあったが、キャラ達も言葉にしないと今起きてる現象が分からないのだろうってくらい終盤は混沌。

本作はアスカについて衝撃的な暴露があった。新劇で名前が変わったのはそういうことなのね。辛い。
唯一、納得できないのはアスカなぁ。アスカは何で最後そっちとなあ。伏線や決別、別れはきっちり描いてたけど、俺たちのアスカは最後まで正ヒロインだと良かったのになあ
「ごめんね、シンジ。あんたより先にわたしが大人になっちゃった」最も刺さった言葉。そしてシンジがまだ子供だからゆえ、マリ(ユイの同僚)がお母さん的な存在として必要なのかなぁ。ガキには母が必要と言ってたし

2021.57
ぬーこ

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