このレビューはネタバレを含みます
────さようなら、全てのエヴァンゲリオン
テレビシリーズから劇場版、漫画、全てのエヴァンゲリオンを追いかけて好きになるまでの時間はあっという間だった。
シン・エヴァが公開する前にエヴァンゲリオンに出会えて本当に良かった。
自分を幸せにできるかどうかは自分次第で、自分自身で道を切り開いていくしかない。
最初はシンジは周りに流されるがままでしかエヴァに乗れなかったのに、最後は自分の意思でエヴァに乗っていて、その大きく成長した姿に感動した。
「父さんは母さんを見送りたかったんだね」
ユーミンのVOYAGERの選曲が素晴らしい。ユイはシンジへの想いを言葉の通りに表した歌。
ミサトさんがシンジを送り出したのと同じように、シンジが世界を創造する直前にユイが引き継いだところで涙が止まらなかった。
マリはシンジを待っていてくれた。
これまでのエヴァンゲリオンと違ってシンジが前に進めたのはマリの登場がカギだったけど、それは庵野監督の人生そのものだった。シンジが自分自身の落とし前をつけたように庵野監督が自分自身に決着をつけた映画だったのだろう。
エヴァの記憶と経験の消さずにそれを糧とし乗り越えて成長したシンジの未来はエヴァのない私たちの世界に続いているのだと思った。
最終的に初日に1回、そのあと2回(そのうち1回は4DX)、最終日に舞台挨拶付きを1回、計4回観に行きました。短期間にこんなに何度も観た映画はエヴァンゲリオンが初めてでした。
シンエヴァの薄い本は一生ものになりました。エヴァンゲリオンの世界をさらに深掘りできる一冊。
鷺巣詩郎さんの音楽も印象的でサントラも購入したので、宇多田ヒカルさんの主題歌とVOYAGERと合わせてループしているうちはエヴァンゲリオンから"さよなら"できないかも。