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アンナの出会いのotomのレビュー・感想・評価

アンナの出会い(1978年製作の映画)
5.0
シンメトリー尽くしながらも、アンナの心理に合わせてポジションが変わって行くのが秀逸過ぎる。ジャンヌ・ディエルマンでもあったけどホント上手い。世間様のこうあるべきだを押し付けてけてくる様々なキャラとの噛み合う事のない温度差を保ちつつ、行けども行けども孤独に彷徨うアンナで少々気持ちが分かる。家に辿り着いても人生の行き先不明で、映画ながら結構気が滅入る。ナチ的話からのすし詰め車内の図とヴェポラップハンドでケツに向かうとこにゾッとした。傑作。
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