ホラー小説の中のモンスター達が現実に現れてしまう児童文学原作のジャック・ブラック主演のファンタジー。
リーダー格の腹話術人形に雪男狼男に小人にゾンビ等が次々登場し観覧車が転がったりする様は観るアトラクションといった趣で、襲ってくる小人達をオーブンで焼いたりディスポーザーで粉々にする辺りは「グレムリン」的でもあり。モンスターの攻防戦そのものは結構面白いと思うのに、どこか物足りなさを感じるのは主人公が最初からある程度ガッツが有り片親との関係も良好だからでしょうか。銀歯がいざという時役に立った・・という展開もふまえると、少年の成長を描くならば主人公の怖がりの親友をメインにした方がもっとしっくり来たかもしれません。
とは言ってもジャック演じる作家がスティーブン・キングの名前が出るとブチ切れたり、ボケ役の生徒が事実を述べてるのにジョークと捉えられる中襲われる、ヒロインの正体故の少し切ない展開等この手の作品のお約束は幾つか用意され子供から大人まで楽しめる内容になってます。
車で暴走する際の腹話術人形の「悪いね、ブレーキに足が届かない」という台詞も〇。