石野卓球とピエール瀧が、テクノ界では世界レベルの存在なのに、本国ではTwitter毒舌トークと、変な役者兼ジャンキーって立ち位置なのが凄い。
ビートルズがイギリスではただのロクデナシみたいな落差ですよ。
これ音楽に興味ない人にこそ観て欲しい。リアルな人間の多様性をカットアップしたドキュメンタリーです。
マッドチェスター全盛期、ハッピー・マンデーズってバンドには作詞作曲演奏もしないメンバーがいました。イビサ島でレコーディングする彼らにレーベルは制作費を出したが、一向に音源が来ない。不安になったレーベルが島に行くと、メンバー全員がレコーディング機材や服まで換金してほぼ裸でドラッグを楽しんでたって逸話を思い出しました。ちなみに、彼らの娯楽はボロアパートの屋上の鳩に毒入りの餌を与える事。電気グルーヴのふたりを勝手に重ねちゃいました。
テクノ嫌いで、自分がロックとかパンクと思い込んでる人は、この映画観たほうがいい。あとラブ・パレードでトリを務めた石野卓球のプレイも。マジで好き嫌い抜きで、音楽史的には偉業です。
王子様オザケン全盛期に『焼肉屋に来た小沢健二が入店するなりトイレでブリブリとウンコしてた。皆さん、オザケンもウンコするんですよ」という卓球の言葉凄かったな。←映画にはありませんが。