松井の天井直撃ホームラン

ククーシュカ ラップランドの妖精の松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

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☆☆☆★★

男2人、女1人のシュチュエーションには傑作が多いがこの作品も佳作の一っ。

言葉が通じない3人がそれぞれの考え方を言い争う可笑しさが見物だが、意外にも前半はなかなか盛り上がらない。
しかし、いつしか性の欲求と嫉妬が露わになるにしたがって面白味が増し、‘魂の帰還’による寓話的なエピソードで頂点を迎える。
それまで極力押さえていた美しい風景を積極的に映さない演出が、この場面での’詩的美’を際立たせ、このエピソードの説得力とラストシーンの美しさを作り上げる事に成功している。

(2006年3月29日シネアミューズ/ウェスト)