ククーシュカ ラップランドの妖精の作品情報・感想・評価

「ククーシュカ ラップランドの妖精」に投稿された感想・評価

新田畳

新田畳の感想・評価

3.6
フィルムの温かみがとてもいい。

素朴というにはあまりにも地味すぎる生活、不便そうな雰囲気も自意識緩そうで観ていて和んだ。

性の描き方も牧歌的で非常に明るくて清々しく、都市を舞台にした映画にはない良さだと感じる。
孤独を埋めるためだけではなく、出会いを喜ぶセックスは本当に健全だと思う。
もっとこういう価値観が増えればいい。
uringo

uringoの感想・評価

4.0
これは面白い!!
ロシア兵とフィンランド兵がサーミの女の人のところで暮らす話。
3人して別の言葉を話すから、
意志疎通できてないんだけど、なんとなくで分かりあっていて面白い笑

テンポもいいし、映像もきれい。
おすすめの映画。
ぬ

ぬの感想・評価

4.0
フィンランドの最北端にあるラップランドが舞台のロシア映画です。
第二次世界大戦中という時代背景とは裏腹に、ユーモアのある映画で、面白いエピソードとシリアスなシーンのバランスがいい。
ただひとつ、ジャケットとタイトルが非常に残念。
北欧というイメージのみでつけられた妖精というテキトーな副題…
むしろとても人間味溢れる物語なのに。
ジャケットの残念さは映画を観たあとに気付くことでしょう。
笑えるシーンもたくさんあるけど、タイトルやジャケットから醸し出されるようなファンタジーとかほっこり系の映画ではない。

ラップランドでフィンランドとソ連が戦争をしていた第二次世界大戦末期。
懲罰のために岩に縛り付けられ置き去りにされたフィンランド軍人と、粛清のため連行される途中に誤爆され負傷したソ連軍大尉が、サーミ人のアンニに助けられ一緒に暮らし始める。

それぞれがフィンランド語、ロシア語、サーミ語を話し、お互いの言語を理解できない。
言語でのコミュニケーションが取れない状態での奇妙な共同生活か面白い。
ときには言葉がわからないせいで誤解が生じたり、一方で言葉がなくても気持ちを汲み合ったり、感情を共有できたり…

女ひとりで原始的なサーミ人の生活をしながら、近くで亡くなった兵士たちを埋葬してやったり、言葉もわからない傷ついた兵士二人を自分の小屋にかくまい、言語の違いも笑い飛ばして受け入れる、サーミ人のアンニの優しさや懐の広さが偉大…
自由で、強くて、生命力あふれるチャーミングでとても魅力的なひとだ。

夫を戦争に取られ、爆撃や兵士たちの亡骸と隣り合わせに生きるアンニ、大学で明るい将来を夢見ていた最中に戦争に駆り出されてしまったフィンランド人のヴェイッコ、戦争に魂を抜かれてしまったと嘆く詩を愛するロシア人のイワン、と、それぞれが戦争に苦しみ疲れきっている状況で、シリアスなシーンも出てくる。
でもそんな状況の中でもあたたかな雰囲気と明るい笑いがあふれていて、戦争や、言語や文化の違いや、相互理解についてなどを、切実ながらもやさしく、映画を見た人へと問いかけてくる。

普段はめったに知ることのできないサーミ人の文化や暮らしを、映画を通して知ることができるのもいいね。
トナカイに話しかけるシーンは生活をともにする動物たちへの敬意が伝わってくるし、映画の要所要所で垣間見られる自然に対する考え方や死生観などがかなり興味深い。
サーミ人の抱く冥界というかこの世とあの世の境目のイメージが、まるで日本の三途の川のようで驚いた。

ロシア映画って、こういう佳作が結構ごろごろ転がっている気がする。
そしてそういうロシア映画がもれなく大好き…お気に入り映画に入れました…
hk

hkの感想・評価

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ラップランドの妖精???
初めの方、名前から予想してたのと違いすぎて何の映画なのか混乱しながら観てました。

会話の噛み合わなさを笑うべきなのか難しい映画でした。
villjobba

villjobbaの感想・評価

3.4
第二次大戦におけるフィンランド・ラップランド戦線において、行き場を失ったフィンランド人男兵士とロシア人男兵士がサーミ人女性の家にお泊りするお話。
3人はそれぞれ母国語のフィンランド語、ロシア語、サーミ語で喋り、お互いが何を言っているかサッパリも分からない状態で3人の生活が始まる。

サーミ人というのは、北欧スカンディナビア半島の北部のクソ寒い場所に好き好んで住んでいるドM民族で、民族・言語的にはフィンランド人の遠い親戚にあたる。
トナカイを遊牧しながら湖で魚を獲って食べる、ゆる~い生活を送っている人々。

主人公的立ち位置のサーミ人女性アンニは、辺境で独り生活をする逞しさと、男に囲まれて嬉しがってる可愛さとを持ち合わせる素晴らしい女性です。こういう人と結婚したら良い人生が歩めそう。

ゆったりとしたテンポで淡々と描かれるのに、3人がお互いに会話の意味を勘違いしてるアンジャッシュのコントのようなシーンだらけで、シュールな笑いが訪れる。
ロシア映画ではあるが、ロシア人が一番不憫な扱いで面白い。
登場人物たちとは違い、我々は字幕で全部意味が分かってしまうが、本作の3言語(+ドイツ語)をすべて素で理解できる人ははたして地球上に何人いるのだろうか。

ラストが衝撃的だった。
何はともあれ、戦争ダメ、ゼッタイ。


北欧の辺境に興味のある方は是非。
言葉の通じない3人のやり取りにジワジワと笑いが込み上げてくる。
「くそくらえ」と言い放つロシア兵自身の名前が「クソクラ」になるくだりは爆笑。
アンニを見てると戦争の愚かさを誰もが痛感するはず。
dodo

dodoの感想・評価

3.0
言葉が違う3人。
噛み合わない会話が愉快。
女性を、優しさ一杯の素敵な人だと妄想していたら、大間違いである。
人間らしいっていえば、人間らしいのかもしれない(笑)
ふゆ

ふゆの感想・評価

-
噛み合ってない会話に笑ってしまう。わかりあえない男二人にアンニの笑顔が優しい。字幕もうまく工夫したんだろうなあ。どんなふうに翻訳してるのか気になる。
3人の会話が噛み合わないのに、共同生活してるのがなんだか面白い

ラップランドの女性が敵対するフィンランドとロシアの兵士をうまーく中和してるような、そんな関係。

ひとつ驚いたのが、フィンランド人が生死をさまよっている場面で"岸"とか"川"といったモチーフがあったこと。

日本も死者は川を渡る、というイメージがあるけどフィンランドもそうなんだ〜と。

3人の共同生活も水辺。
戦争、という死がギリギリのところにある状況を、そうした設定で表してるのかな。

最後は子どもできたんかーい、とツッコミたくなったけど。
riekon

riekonの感想・評価

4.0
戦争中巡り合った3人の共同生活のお話。言葉の通じない3人の会話が面白くて何度も笑っちゃいました。
上手くいかない時もあるけど一緒に居るうちに通じてくるのかな?相手の事がなんとなく分かってくるのが嬉しかったですね。モーションかけちゃう(笑)強くて可愛いアンニがとても良かった。
家の造りや魚の取り方、料理の小麦粉が足りないから木屑を入れたりなどなどラップランドの生活にも興味津々でした。