mikoyan358

フェアウェル さらば、哀しみのスパイのmikoyan358のレビュー・感想・評価

3.5
2016/5/8鑑賞(鑑賞メーターより転載)
東西冷戦の真っ只中、ソ連側の中枢にいたKGBの幹部が決死の覚悟で西側に情報を流し、社会主義崩壊の序曲となったともいわれる「フェアウェル作戦」を再現。私も大好きな大監督エミール・クストリッツァが俳優として終始しかめっつらで画面に現れるが、思いのほか演技も巧くて驚く。007なんかとは対極にあるような極めて地味な行動が積み重ねられるので退屈する人もいるだろうが、自分にはかえってその繰り返しが止まらない緊張感につながった。結局は二大大国の間で行なわれる軍人チェスの駒だったのか...後味は非常に良くないが。
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