あさり

ぼくの伯父さんのあさりのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

『プレイタイム』よりジャック・タチの癖の部分が強い。悪い意味でわかり易すぎるというか。
清潔で無機質な家や工場との対比として不潔で猥雑な下町や子どもたちがいて、その橋渡しとして伯父さんがいる。べつに彼も人格者というわけではなく、ホームパーティーで初対面の人に(おそらく)どぎつい下ネタを耳打ちして目を回させるような空気の読めない人間なのだが、そういう人がいるのも楽しいよね、好きだなあ、みたいな話だった。Mr.ビーン映画の走り?
結局伯父さんは厄介払いされてしまうんだけど、彼がシステムをかき乱すことによって虚構が暴かれ、一家はより愛に溢れる暮らしを送るだろうことが暗示されている。
犬たちが魅力的なのはこの映画の小さな楽しみだった。
あさり

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