Adele

ニーナ・シモン 魂の歌のAdeleのネタバレレビュー・内容・結末

ニーナ・シモン 魂の歌(2015年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

ニーナ・シモンの存在を知ったのは4年ぐらい前。
某映画のサントラに彼女の曲が収録されていました
初めて聴いて一瞬で心を鷲掴みにされました
最近のアーティストには到底醸し出せないソウルフルな奥深さ
しかし、それ以来彼女の事は知らずじまいだったので、今作は観れてよかったです
まさか、クラシックピアノ出身だとは思わなかった
彼女の天性の才能はそのピアノの弾き語りとVTRを観ると誰もが納得すると思います

個人的には公民権運動に参加して、その想いを歌にしていたのはかっこよいと思ったのですが、それが原因で業界から見放されてしまったとは…
参加する事が自分の使命と言いながら、同世代のアレサ・フランクリンの人気に嫉妬したりなど葛藤を生み出します

また、どうしてこの手の才能がある女性アーティストには暴力男がつきもの?なのでしょうか?
ニーナのみならず、いろんな女性アーティストのドキュメンタリーや自伝を観たり読んだりすると必ず出てきます
ニーナの元夫に関しては、今作にもやすやすと出てきて淡々とニーナについて語っています
もう、腹が立つのを通り越してあきれてしまいました…
ニーナも強く才能があり、自分に正直な女性なのに子供に暴力はいただけないですね…

世の中、数えきれないくらいのアーティストがデビューして、現れては消え、の繰り返しです
イケメンや美女が歌詞は軽く深みがなく、歌って踊ってはアーティストも曲も消えて忘れられていきます

ニーナは公民権運動に参加した事でレコードが真っ二つに割れて戻されたそうです
しかし、彼女の死後、リアルタイムで彼女を知らなかったわたしのような世代がニーナの曲を求め、刺激され、聴き続ける。
そして彼女の存在と曲が今後も後世に残され、何世代もの人に聴き続けられる事は大きい意味があるのではないでしょうか?
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