M少佐

リベリオン ワルシャワ大攻防戦のM少佐のレビュー・感想・評価

4.5
 街に歴史あり。

1944年、ナチスドイツ占領下のポーランド首都、ワルシャワ。
日常的に反ドイツ的であると言うだけで迫害を受ける一般市民。
ワルシャワに住む青年ステファン。
彼は近々決行(されるであろう)ソ連軍の侵攻に合わせて蜂起するべく、戦線に参加する。
正規のポーランド軍も参加し拠点の奪取は成功するも頼みの綱のソ連軍は動かず、戦況は不利に・・・

西洋近代史に詳しい人ならワルシャワ蜂起という、最悪の市街戦の話は知っていると思う。
簡単に説明すると「前門の虎後門の狼」要するに八方塞がりの蜂起だった。
ソ連は動かず、ナチスは来る、米英仏は、だんまりを決め込む。
一市民であるステファンと、その周りの女達目線で描かれる、なんの救いもない戦争の悲惨さを伝える作品。
しかし丁寧に描きすぎて長い!
2時間弱の作品が4時間に感じます。
あと何故か、変なミュージックシーンが二度程ありますが気にしない(笑)

でも演出も映像も、戦場のリアリティにおいて、近年これ程の作品も無いので興味のある方は是非。

もちろん目を背けたくなる程、残酷です。
寝れなくなります。

ポーランド映画もなかなかですね。
M少佐

M少佐