さわら

リベリオン ワルシャワ大攻防戦のさわらのレビュー・感想・評価

4.0
ナチス・占領下のポーランド、ソ連の援軍を期待しワルシャワにて蜂起を決意する若者たち。最初こそ楽しく青春ムービーのような爽やかさを醸すが、一転ドイツ攻撃は凄まじく、血肉降り注ぐ描写やさっきまで仲間だったものが次の瞬間どんどん殺されていく。そして死体の山々。観る者の覚悟が相当試される。

ステファンの、自ら身を賭す覚悟の源流がよくわからん。監督の『聖なる犯罪者』におけるダニエルもそうだけど、興味のもてない若者に2時間も付き合うのはだいぶ苦しい。終始いけすかない。まぁ、ワルシャワの街こそ主人公な気もするので看過することもできなくないが。

とはいえ、本作を語るうえで避けては通れないであろう、あの衝撃の「キスシーン」については驚いたし笑ったし鳥肌が立つ。戦争映画に新風を吹かした。また突然始まるPOV演出も面白い。
ヤン・コマサ、やはりただもんじゃないです。