とらも

ウォー・マシーン:戦争は話術だ!のとらものレビュー・感想・評価

3.7
ブラピさんがわざわざこのために来日してくれたNetflix配給の映画。見た目や邦題に反し、題材はシリアスすぎるほどにシリアス。横からなんか出そうなショーパンでドタドタ走るブラピの姿はコメディチックなのだがカタルシスがないために嫌な感じが残る

ブラピが演じる軍人は体育会的で全肯定の部下とだけ生き生きと会話ができ、反対意見を持つものとは謙虚なふりだけで一切交流ができず、妻とすら目が合わせられないコミュ障。これが何かと言うとアメリカ合衆国の世界におけるメタファーなのだろう。

この映画では、愉快な世界のリーダー•アメリカが世界中の政治家なり軍人なり地元住人なりから空気読めてないクソじじい扱いされて総スカンを食らう

脳みその中で自由と安全と民主主義の理念をこしらえ、人類はみなそれを渇望し神に祈ってるのだと信じているのだ。そこに神の国アメリカが助けに行くのだと。でもアフガニスタンの人から見えている現実は、銃で武装した異宗教の外人がダメダメな商品を手にこれを買わないとぶっ放すぞと脅してくるようなもの。彼らには実際にぶっ放された知り合いも誤射された知り合いもいる。(アルカイダ系の過激派も同様に「コーランに忠実なイスラム」を商品に同じことをやっている。)

アメリカ人よいい加減に気づいてくれというのが製作者ブラピの願い?でも正直いくらなんでもいい加減気づいてるんじゃないの?今作る意味はなんだったんだろう
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