とらも

トイ・ストーリー4のとらものネタバレレビュー・内容・結末

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

よかったなぁと思ったが検索する感じ賛否がセンシティブな映画になってるらしく意外だた。

自分はトイストーリーって「持ち主=神」「おもちゃ=信徒」という他で見られないくらいに純化された一神教映画だという解釈で見ている(特に3は信仰の試練が話の中心になっていて面白い)。今作はその神と信徒の関係のあり方をウッディが選択しなおしていてこれはこれで好み。恋愛によってというのもわかる話。神から恋愛等で離反していく古き良き近代み。どっちかと言うとかなり古臭い話だと思った。フォーキーかわいい。ただ細かい展開の面白さはほぼほぼ感じなかった(3はその部分の出来が凄まじく良かった記憶がある)。

ピクサーはリベラルの会社で今作も人種やフェミ的配慮はあるけどトイストーリーの骨組みは保守的なキリスト教なので例えばズートピアみたいなタイプの思想映画だとはあんま思えない。悪役で考えると、1は旧約聖書的な怒れる神が悪役で、2や3は神に愛されなかったために棄教したステレオタイプな不信仰者が悪役(この系統の悪役はトイストーリー以外だと原理主義的なキリスト教団体が金出して作った映画でしか見たことがない…)。4は神に愛されるために他の同胞を蔑ろにしてしまう人が悪役。実はこれが一番キリスト教説話ぽい設定の悪役である。ウッディは彼女に襲われて食い物にされてもなお彼女に対して同情を示し続けそのことによって彼女を救い出してしまうというその後の展開まできれいにキリスト教的なお話となっている

5からはウッディがようやく神から離れた世界の住人になる。一神教話としては神から愛されなくなったり神が不在だと感じざるをえなくなってからが本番だと思うのでここからが面白いとこ、ではあるけど、子供の映画としてはリアルすぎてそっち方向には掘ってかないかな。フォーキーかわよ


自分が近年のピクサー&ディズニーの流れで一番乗れるのは恋愛の使い方かも。ある状況に限れば非常に効くのが恋愛でその状況についての選択が自分の好みに合う
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