このレビューはネタバレを含みます
ジャケ借りしてきて、観る前にちらっとFilmarks見たら評価が低くてびっくり。
それで恐る恐〜る観たのですが、
「あれ・・・?面白い」
そりゃあ誰しも、世間の価値観といつでも一緒な訳じゃありませんものね。
女優美、映像美だけでなく、物語としてもとても楽しめました。
説明的でない&無理に涙を誘おうとしてこない映画は、結構好きです。
話は確かにわかりずらいのですが、描き方が雑でわかりにくい、そもそも話として破綻しているなどの、お粗末なものではありません。
心情と不運な運命が丁寧に描かれていて、繰返し観かえすことで、深まる映画だと思います。
ローラは愛を。
ケイトは姉と二人で故郷に戻ることを。
コルビンは誰も撮ったことのない新しい映画を。
それぞれの願いはただ純粋なものなのに、運命はそう優しくはなかったよう。
ローラは出だしこそキャリアウーマン的なカッコよさですが、なんだか愛を求めるが故にどんどん不憫な感じになっていき切ないです。
降霊術師(ですらないのだけれど)や女優としてではなく、人として必要とされたいという気持ち。
けれど親から姉妹が全く平等に愛されるということがないように、求めたコルビンの愛はケイト(才能含めて)に注がれます。
夢の中の妻、に対していつでも言い切ってきたコルビンが口にした「たぶん」・・・その言葉を聞いたローラはもしかしたら託された大切な手紙を渡しに行かなかったのかも・・・
また何度か観たらまた解釈が変わるかもしれません。
それにしてもルージュの伝言で悪口は嫌だな〜