実話の映画化。
ニュージャージー州で優秀な女性警察官として23年間勤続しているローレル(ジュリアン・ムーア)は49歳。自身がレズビアンである事をひた隠しにして暮らしていた。
車で1時間も掛かる町のバレーボールチームに参加している。
ある試合の相手チームにいた若いステイシー(エリオット・ペイジ)から試合後に声を掛けられ、惹き寄せられるように恋に落ちる。
やがて郊外に一軒家を購入し一緒に暮らし始めるが、ローレルが末期ガンと診断されてしまう。
自分がいなくなった時、ステイシーがそのまま家を売らずに暮らせるよう、遺族年金をステイシーに遺したいが、同性パートナーには受け取る権利がないと知る。
そこから同僚の刑事(マイケル・シャノン)や同性愛者団体(スティーブ・カレル)が力となり、郡制委員会を相手に法を変えるまでになる。
エンドロールはご本人たちの写真が、そして...
ニュージャージー州議会はパートナー法を改正し、全公務員の同性パートナーに年金支給を認めた。ローレルの死から7年後の2013年ニュージャージー州では同性婚が合法化された。
2015年6月26日米連邦最高裁は全米で同性婚を合憲とした。
一人の命が失われたが、その後どれだけ多くの人たちが救われているか...
ジュリアン・ムーアの活動的な警官から末期ガン患者へ様変わりする演技は素晴らしい。
エリオット・ペイジは今作をキッカケにゲイをカミングアウトした。
自然な演技で感動を呼び寄せます。良作でした。