ハンスウ

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気のハンスウのレビュー・感想・評価

4.5
これは実話なんでね、やっぱり、お金のかかった再現ビデオ的な仕上がりになっちゃってるんですよ。まずその実話を元にしたドキュメンタリー作品があって、それを原案としてこの映画ができたということです。

だからやっぱり脚色する必要があるはずなんですけど、今作はデータや取材したネタをなんのひねりもなく発表しちゃってるような感じがします。脚色こそが脚本家や監督の仕事のはずなんですけど、ただ平坦に順を追って段取りしたような印象です。

じゃあ、おっさん、その星の点数はなんなの? ってお思いでしょうが、これは出演している俳優たちに称賛を送りたくてつけた点数で〜す😅 俳優をホメちぎるときはだいたい映画が微妙だからなんスけどね。この映画も途中からは映画としては観てなかったです。やっぱりどうしても再現ビデオレベルです。でも、そうなんですけど、それでも今作は感動しました。はい、一応、感動してました。

俳優たちは全員いい。どっかの映画学校で演技の教材に使えるくらいの素晴らしい演技です。そこかしこ、いたるところに愛があふれている作品ではあると思います。

ここはネタバレするよぅ😎

同性カップルのうち1人がガンで余命わずかとなりましたと、万が一の時は遺族年金というのがあって、残された家族はそれを受け取ることができるということです。でも2人は男女のように正式に結婚が認められたわけじゃないから年金は受け取れない。たとえ本人の強い希望でも認められないということなんです。それをなんとか認めさせようと周りに人が集まって行動を起こすんですけど……。その、登場人物たちの行動はなんなのか、って考えると、市民の当然の権利を強く主張しているんですよね。市民の権利なんてことをなんで意識するようになったかというと愛があるからだということに尽きます。目的は「年金を受け取りたいから」ではなくて「愛を貫き通したいから」というふうに映りました。だから、自分、ちょっと、感動して泣いちゃったですねぇ😭
ハンスウ

ハンスウ