先週から見たかったけど、ずっと満席でやっと見られた。でも、月曜日の21時10分からの上映なのに、なんでほぼ満席なんだ? そんなに話題になってるのか?
で、この映画。ほんとよくできてました。設定も見せ方も伏線もすばらしい。
盲目の老人の部屋だけで、低予算だけど、アイデア勝ちだ。アイデアの活かし方が徹底していた。
夜、盲目の元軍人の家に忍び込む強盗の3人。
長回しで3人が勝手に部屋をあさる。ロールプレイングゲームでアイテムを探しているみたいだった。
最初、強盗には感情移入できなかったが、盲目の老人は、オープニングのシーンで、ひとを引きずり歩いてる男である。不遇かもしれないけど、強盗がんばれという気持ちになった。
序盤からずっとクライマックスだった。88分の短い映画なんだけど、ほっとするシーンがなかった。いつまで“息ができない”シーンが続くんだ。見ているこっちまで息を止めている。
音楽も少なくて、静けさと暗さの演出が最高だった。映画館だからよけいに強調され、恐怖に拍車がかかる。