てるる

マーシュランドのてるるのレビュー・感想・評価

マーシュランド(2014年製作の映画)
3.7
スペインの片田舎で起こった連続殺人犯を追う2人の刑事のお話。

これはやっぱ物議を醸すラストですよね。
この終わり方をどう捉えるかで評価が分かれる気がする。

たぶんあのラストを観た上で、もう一度見直したら色々な伏線や発見があるんだろうな。
まぁ見直しはしないけど。

本来はのどかそうな田舎町でも、一旦その闇を覗いてしまうと途轍もなく不気味に見えてくる。
そこに住んでいる人達も…。

それはオープニングの脳みそと見紛うような俯瞰からの景色を始め、時々映し出される美しくも気味の悪い風景が表している。

事件を追いかける刑事のうち、左遷されてきた方が若い頃のショーン・ペン似でカッコ良かった。

雰囲気が海外ドラマ「トゥルー・ディテクティブ」に似てるなーと思ってたら、やっぱ同じように思った人が結構いるらしいけど全然関係ないみたい。
でも不思議と似たような映画の公開がかぶる時ってありますよね。

以下、ネタバレあり。




ラストの解釈だけど、あの相棒が今回の事件の犯人ではないかな。
たぶんこの事件をきっかけに、街の有力者を脅したか取り入ったかしたのだろう。
そして手柄を譲ったと見せかけて体のいい厄介払いをして、この小さな町で好き放題(昔の拷問好きの血が騒いだ?)やるんだろうなって思った。
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