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永い言い訳のsaramaroのレビュー・感想・評価

永い言い訳(2016年製作の映画)
4.5
突然家族がいなくなったら?
いつもの日常にいつもの会話、それが最後だったら?そんな事を考えながら生活をしている人はいないと思う。でも現実にはあること。実際に経験した人なら解ると思う、ある日突然亡くなったと知らせを受けてから家族が悲しみに浸っている時間は案外少ないということ。葬儀の手配や様々な手続き、それらがいっぺんに来てしまうのだから目の前の事をこなしていくだけで精一杯。
主人公幸男のように涙ひとつ出ないからと言って悲しくないわけではない。この作品の中では姿や行動でその感情を伝えてくる。反対に竹原ピストルさんが演じた男はストレートに感情も行動も出せる人。竹原さんの怒ったような表情からにこっとする表情へ変わる時の緊張から解放への演技は本木さんと対照的ではありますがこの二人でなかったらこの作品は半減してしまうと思う位適役だと思います。後からじんわり来る作品です。
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