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第三夫人と髪飾りのsaramaroのレビュー・感想・評価

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)
3.7
一夫多妻制と聞くと「大奥」や平安時代の「通い婚」の様な形なのかなと思っていましたが、部屋は別々とはいえ一緒に食事をし、日々の生活を共に、そして助け合いと、予想していた感じ違いました。第一夫人には敬意を、年下の者には妹の様に接しと温かさがあるものでした。
14歳で父親程の人に嫁ぐ、先の奥さんには自分とさほど変わらぬ子供もいる。嫁がせる親からしたらどうなのだろう?家柄とかの関係で第三夫人でも富豪の家に嫁がせるのは名誉なことなのかな。救いはメイが嫌々嫁いできた感が無い事かな。
この作品の題材の元になっている事は遠い昔の事ではないという事。又作品の中にある描写がベトナムではまだ受け入れない事だという事を終了後のトークで知りました。
美しい風景に少女の決意、3人の女達、そこで暮らす人々、ベトナムの一昔前を知るとてもお勧めな作品です。
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