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ヒトラーの忘れもののshuwaのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
4.5
ヒトラーの忘れもの
それはドイツ軍がデンマークの砂浜に残した200万個もの地雷

内容はヒトラーについては何も触れられてないんですけどね。

この邦題からすると、軽い内容なのかと思ってましたけど、真逆です。心がえぐられる。この作品を軽く見てる気がする。それくらいメッセージ性の強い作品。

地雷を処理するために集められたのは14人の少年兵。これから先に何が待っているかなんて知る由もなかった。静寂の中で、いつ地雷が爆発するか2時間ずっとひやひやしながら見てました。

軍曹の変貌ぶりは本当に衝撃でした。
飴と鞭。延々とこれが続くのかと思うと辛かったです。

地雷が爆発するたび、胸が締めつけられました。"お母さん"この言葉が心に突き刺さりました。最後の地雷を車に積んでいる場面での爆発。

確かにドイツに痛めつけられてきた分、やり返したくなる気持ちも十分理解できました。でも、その後始末を若い少年兵にさせるなんて理不尽だと。ことの発端を作っているのは大人のプライド。その尻拭いを何の罪もない少年兵に押し付ける。これが現実なんだ。そう感じました。

命より大切なものなんて存在しない。

まず、そんな大量の地雷をどうやって埋めたんだ?そのことで頭がいっぱいです。

少年兵は全員新人、海岸も実際に地雷撤去が行われた場所だそう。
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