アキ・カウリスマキ監督の短編映画、もといMV。レニングラード・カウボーイズの番外短編じみてる。『ワイヤーを通して』よりも更にカウリスマキ監督の作風が色濃くなっており、要するに素っ頓狂でユーモラスになっている。
何故かロバを引き連れているトサカ男が入店を拒否られ、堂々と店の前で自炊を始めるので草生える。当たり前のように存在するレニングラード・カウボーイズ、当たり前のように全登場人物がお揃いのトサカ頭、シュールで味わい深い。犬までトサカ頭なの好き（ちょっとかわいい）。
ロケーションはほぼ酒場で限定されているのに、モノクロの質感も相まって絵面に味わいが生じているのが何だか面白い。ラストは謎のほっこり感。劇中の楽曲、どうやら有名なロシア民謡のカバーらしい。
