優秀なFBI捜査官ネイトは、上司の命により過激な白人至上主義ネオナチグループへの潜入捜査へ。自分の姿を偽り、葛藤しながらも徐々に馴染んで行くネイトだったが…。実際のFBI捜査官の体験を基に作られた実話映画。
単調な作りではありながら、潜入捜査なので、ずっとバレないかヒヤヒヤでした💦組織の中核に入れば入る程、相手も、何かおかしいな？ってなってくる訳です…。しかも実話。結構ハラハラします😧
「被害者意識」
白人至上主義、人種差別、ネオナチなんて聞くと私たち日本人には体感的にピンと来ない人が多いかもしれないけど、例えば女性差別の話をした時に、"男だって大変だ"とか"女の方が得してる"とか言う人が一定数いるんだけど…論点がズレてるし、男性の特権を自覚しておらず、ましてや自分の何かを脅かされるのではないかとすら思ってしまう…被害者意識があるんだなと思った。
なかなか認められない同性婚も、夫婦別姓も、差別意識の中には被害者意識があるんだなと。(そればかりではないけれど)分かっていたつもりだったけど、より分かった気がした。
この映画に出てくる白人至上主義の人達の中にも沢山のグループがあって、お互いに優劣で見ていたりするんだけど、同じ白人でもこんなにそれぞれ違うのに、それを分かっているはずなのに、なぜ他の人種を一括りに差別する方向に行っちゃうのかなー。自分たちの人種が脅かされているという被害者意識なんだろうか。そういう教育の元で育ったからなんだろうか。要因は1つじゃないだろうけど、考えさせられるし悲しくなるなぁ。
ハリーポッター以外のダニエル・ラドクリフを観て「いいね～👍」って思った事なかったんだけど、初めて良いと思った！坊主が似合うし、変な言い方だけどネオナチも似合う。髭ボーボーよりない方が私は好き。
実話もの、クライムものが好きな方にはおすすめします。実際の捜査って、このくらいひとつひとつ潰して行くような地味な仕事なんだろうな～と思いました。
2021-259
