ロク

バーニング・オーシャンのロクのレビュー・感想・評価

バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)
3.8
ピーター・バーグ監督×マーク・ウォールバーグ主演の「ローン・サバイバー」コンビの新作は2010年にメキシコ湾沖で発生した史上最悪の原油流出事故を描いた実録映画!史上最悪の事故が起きるまでの緊迫感と事故後の壮絶な脱出劇が8ヶ月を要して作り上げた巨大な石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」のセットで繰り広げられる訳だが、原油の噴出とガスの爆発で次々と吹き飛ばされて機械や壁に叩きつけられる作業員の姿や徐々に沈んでいく施設の描写は凄まじくセットとは思えないくらいです。現場の人間が安全性を確保出来ない状態で作業を行うのは危険だと何度も言っているのに工期が遅れると費用がかさみ利益が出ないことを嫌がった石油会社幹部が強引に掘削作業を行ったことが原因で起こった人災という部分が福島の原子力発電所事故と酷似しているので、日本人としては人事とは思えない部分もありますね。そんな中でも一人でも多くの仲間を助け出すことに命を賭ける現場作業員や沿岸警備隊などの行動には感動を覚えます。主人公を演じたマーク・ウォールバーグ以外にも気骨ある現場主任を演じたカート・ラッセルや夫の無事を祈る妻を演じたケイト・ハドソン、事故の原因を作ることになる石油会社幹部を演じたジョン・マルコヴィッチなど実力派俳優の熱演も見物です!
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