あきしげ

ザ・ギフトのあきしげのレビュー・感想・評価

ザ・ギフト(2015年製作の映画)
3.5
ジョエル・エドガートンの作品だ。

良かった点。

・不安感を煽る演出が非常に上手い
・カギを握る人物が上手く変化する
・ジョエル・エドガートンという人

悪かった点。

・着地点が考えさせる演出
・共感できる部分が少ない

ジョエル・エドガートンが熱望した監督デビュー作。
俳優として成功しているが、実は監督をしたかった。
これがジョエル・エドガートン最大の望みであった。

念願が叶った本作は評価が高い。
それを期待して鑑賞をしてみる。

王道的な物語の出発による印象操作。
これを使ってミスリードを狙います。
逆に王道を知らないと微妙に感じる。

作品の狙いはなんとなく読めてしまう。
あとは監督と観ている側の勝負になる。
観ている側の読みをどこまで外すのか。
こういうタイプの作品が持つ宿命です。

とにかく、本作は不安感を煽る演出が上手い。
ヒロインを演じたレベッカ・ホールの上手さ。
それとジョエル・エドガートン監督の上手さ。
この二つが見事に重なっていて非常に上手い。

あとはジェイソン・ベイトマンの配役。
ジョエル・エドガートン監督の秀逸さ。
俳優のイメージを利用した演出が良い。

そして、タイトルの意味合い。
これが最後に大きな意味へと。
考えさせるような結末になる。
個人的にはそこが微妙でした。
ハッキリと描かないのは微妙。
観ている側に任せる演出方法。
そのせいでモヤモヤが残った。

なんだか着地点がフワフワした。
あきしげ

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