ノラネコの呑んで観るシネマ

マグニフィセント・セブンのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
4.3
予想以上にイイ(・∀・)!
一応同一タイトルながら、ストーリー的には旧作とは全く別。
ユル・ブリンナーに相当する黒ずくめのデンゼル・ワシントンをはじめ、キャラクターにはそれぞれ何となく共通点がある。
イ・ビョンホンはJ・コバーンなんだな。
舞台はメキシコからアメリカに、悪漢は盗賊団から悪徳開発業者になってるのが、何となくシェールガス革命のトラブルを連想させる。
“多国籍軍”になった七人も、いかにも現在のハリウッド映画。
前半1時間が人集め、中盤は訓練、最後の30分が決戦というシンプルで分かりやすい構造。
敵の大軍との最終決戦はもちろん、随所に盛り込まれたガンファイトは迫力十分。
無駄な展開がなく刈り込まれているので、133分はあっという間。
エンタメ西部劇として十分楽しめる仕上がりだ。
ただ、ワシントンの過去設定にはちょっと疑問がある。
あの設定は「七人の侍」「荒野の七人」というよりむしろマカロニ的で、彼が戦いに挑む動機が矮小化されてしまう。
むしろ色々ワケありな他の六人の過去を、もうちょい描いて欲しかった。
エンドクレジットのあのテーマに胸熱になり、ジェームズ・ホーナーのラストスコアに涙。
ブログ記事:
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