過度な期待をしたせいでガッカリ。
良かった点。
・豪華なキャストの共演
・国際色豊かな登場人物
・過去作へのオマージュ
悪かった点。
・個々の描写が薄い
・ヒロインの可能性
・悪役が弱くて残念
黒澤明監督の名作『七人の侍』。
ハリウッド版は『荒野の七人』。
どちらも後世に語り継がれる傑作。
それを原案にして本作を製作する。
監督はアントワーン・フークアだ。
町を守る為に雇われた七人の用心棒。
・デンゼル・ワシントン
・クリス・プラット
・イーサン・ホーク
・イ・ビョンホン
・ヴィンセント・ドノフリオ
・マヌエル・ガルシア=ルルフォ
・マーティン・センズメアー
彼らは命を賭して町を守る事になる。
ヒロインのヘイリー・ベネット。
悪役のピーター・サースガード。
このように本作は豪華なキャスト。
それが一つの映画に登場していく。
これで期待値が上がるのは当然。
だが、同時に不安もよぎります。
主要人物だけでも9人います。
上映時間は130分程度です。
どう考えても時間が足りない。
そうなってくると空気キャラが生まれる。
それを阻止する為にエピソードを与える。
ただ、全部が中途半端にしか感じました。
悪役が町を支配しようとする。
ヒロインが用心棒を雇います。
用心棒は仲間集めに奔走する。
用心棒は敵に宣戦布告します。
敵を迎え撃つ為に罠を仕込む。
ついに最終決戦で激突します。
これに個々のエピソードを挟むのはムリ。
どう考えても挿入する余地がないのです。
だから物語に入り込む前に終わりました。
せっかく50年ぶりにリメイクをした本作。
だったら前後編にして二部作にするべきだ。
そうすれば、もっと物語に入り込めたはず。
その考えに至ったせいで本作は普通な感じでした。