あきしげ

マグニフィセント・セブンのあきしげのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
3.0
過度な期待をしたせいでガッカリ。

良かった点。

・豪華なキャストの共演
・国際色豊かな登場人物
・過去作へのオマージュ

悪かった点。

・個々の描写が薄い
・ヒロインの可能性
・悪役が弱くて残念

黒澤明監督の名作『七人の侍』。
ハリウッド版は『荒野の七人』。

どちらも後世に語り継がれる傑作。
それを原案にして本作を製作する。
監督はアントワーン・フークアだ。

町を守る為に雇われた七人の用心棒。
・デンゼル・ワシントン
・クリス・プラット
・イーサン・ホーク
・イ・ビョンホン
・ヴィンセント・ドノフリオ
・マヌエル・ガルシア=ルルフォ
・マーティン・センズメアー
彼らは命を賭して町を守る事になる。

ヒロインのヘイリー・ベネット。
悪役のピーター・サースガード。

このように本作は豪華なキャスト。
それが一つの映画に登場していく。

これで期待値が上がるのは当然。
だが、同時に不安もよぎります。

主要人物だけでも9人います。
上映時間は130分程度です。
どう考えても時間が足りない。

そうなってくると空気キャラが生まれる。
それを阻止する為にエピソードを与える。
ただ、全部が中途半端にしか感じました。

悪役が町を支配しようとする。
ヒロインが用心棒を雇います。
用心棒は仲間集めに奔走する。
用心棒は敵に宣戦布告します。
敵を迎え撃つ為に罠を仕込む。
ついに最終決戦で激突します。

これに個々のエピソードを挟むのはムリ。
どう考えても挿入する余地がないのです。
だから物語に入り込む前に終わりました。

せっかく50年ぶりにリメイクをした本作。
だったら前後編にして二部作にするべきだ。
そうすれば、もっと物語に入り込めたはず。

その考えに至ったせいで本作は普通な感じでした。
あきしげ

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