天才的なドライビングテクニックを持つ若きドライバーが、命と未来を懸けてクレイジーな仕事に挑む姿を描いたクライムアクション作品。
ベイビーという名のドライバー。その天才的なドライビングセンスが買われ、組織の運転手として彼に課せられた仕事。それは、銀行の現金輸送車を襲ったメンバーを確実に逃がす事。子供の頃の交通事故が原因で耳鳴りに悩まされ続けているベイビー。しかし、音楽を聴くことで、耳鳴りがかき消され、そのドライビングテクニックが更に覚醒する。そして誰も止める事が出来ない、追いつく事すら出来ない、イカれたドライバーへと変貌する…
『名前はベイビー、組織のドライバー。音楽が、彼の天才的な力を引き出す！』
徹底的にドライビングリズムを刻むパーソナルカラーの強い作品が生まれましたね。
今作の核となる要素のご機嫌な音楽が流れ、物語は走り出します。スバリストやケン・ブロック好きには発狂ものな華麗なカーチェイスがあり、ISUZUジェミニのCMを思い出してしまいましたよ。物語の構成も洋画や音楽好きには堪らないシーンが多く、シュールな笑いとユニークな演出、そしてお洒落なカメラワークが良かったです。特にコーヒーを購入するシーンはニヤニヤしながら観てしまいましたね。
観賞後は運転や音楽に浸りたくなる事必至ですが、サウンドトラックの購入や家に置いてあるiPodを久しぶりに使うきっかけになる様な作品でした。
