おーもり

ベイビー・ドライバーのおーもりのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
4.6
今年観た中でぶっちぎり好きな作品でした。エンドロール終わって劇場から出る時の満足感がこんなにも充ち満ちた状態だったのも久々。

洋楽は全然知らないけれども、劇中の展開との音ハメが気持ち良すぎてアガる。
イヤホン外されたりタップされたりして曲にノイズはしるのも、自分がベイビーと一体となった感覚になってより感情移入してしまう。
個性的なキャラクター満載でクスッと笑わせてくれるし、終盤付近での両手マシンガンで奮戦してるシーンは吹っ切れ具合がとても清々しい。

里親のジョーとの掛け合いや会話もグッと来るし、デボラとのシーンは全部良かった。特にカフェでの会話、不思議と掛け合いが生まれ、楽しく和気あいあいな二人だけの空気。横道世之介のハンバーガーショップのシーンみたいな幸せな時間が流れてる感じでこちらも笑みが浮かぶ。

後半、昔の過ちを振り切る為に必死にもがくベイビー。
ギリギリの局面で勝負に出るも、ほんの一手を間違え絶望な展開になってしまうヒリヒリする緊張感。

そんな自業自得のピンチに陥った時に、ベイビーが持てる力を振り絞って大切なものを守ろうとする姿が本当好き。
終盤、ベイビーが自分の脚で走るシーンがあるのがなお良かった。
仕事に関してこれまで我関せずな無表情だった彼が、必死に駆け回って泥臭く頑張るのサイコーやない?

終盤から薄々気になってた、お前の独りよがりで彼女と逃避行??って何も成長してねぇじゃねぇか!ってのもきっちりケジメつけてくれた事でスッキリ。
ここでなあなあになってたら超絶ガッカリだった。
ラストシーンも、夢に見た光景がカラーになって更には虹までかかって!サイコーに気分良く終えることができて大満足です。