アクションは音楽を奏でるように。
ストーリーなんてものはほんの隠し味。
監督の趣味全開、刺激的カーアクション。
これも、秒でアガる。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『宇宙人ポール』など、作風は似ても常に新しいジャンルの作品を作り続けるエドガー・ライト監督。彼の念願の企画であり、ハリウッド進出第１作。今年のアカデミー賞でも３部門ノミネートほか、数々の映画賞を席巻しています。
(多分)80年代英音楽を踏集したアゲアゲな113分間。音楽が一切邪魔をすることなく、むしろ音楽が命のリアルアクション。極力CGに頼らないベイビーの逃避行にドキドキが止まらない！
毒気あるユーモアにフフっとなりつつ、カーアクション×ロマンス×コメディ×ミュージカルといった娯楽要素満載なエンターテイメント。カメラワークも面白く、独特の長回しの連続に惚れ惚れしますね。
後半ベイビーの難聴設定が曖昧になっていましたが、そんなことはどうでもよくなる１人の青年の物語。幼い頃の事故、自動車窃盗、多額の借金といった数々のトラウマを乗り越えた先のエンディングには希望を感じた。
ハリウッド映画ながらも監督の持ち味が最大限に発揮されたカーアクション映画の新たなる傑作！☆4.1は伊達じゃない、大絶賛&大ヒットも納得の作品でございました！
逆になんでこれ拡大公開しなかったんや！お陰で劇場で観る機会を逃しちまったよ！！DVDでも十分面白かったけど、絶対映画館向きやんけ！！！
