近藤りょうや

バービーの近藤りょうやのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

かわいくて笑えるコメディの顔を被った、今の時代に適切な価値観を提示してきて、感動するポイントもたくさんあって、心に残るセリフのたくさんある良作でした!

男性、女性の描き方としては僕はバランスよいと思いました!

バービーも、ケンも、(アランも?笑)登場人物すべてのビジュもよくて、俳優さん達の実力を見せつけられた感じ。最高です。

本編ど頭のシーンには思わず声が出るほど笑ってしまったし、マーゴット・ロビーの笑顔はとてつもなく綺麗で整っていて、バービーはこの人にしか演じられないなと思って、終始ニコニコしてました😊

出演してると映画館に行きたくなってしまう俳優の1人です。

バービーが人間界で大暴れ、みたいになるかと思いきや、最後はバービーランドに戻ってクライマックスを迎える所にはいい意味で裏切られました。笑笑

周りが女性ばかりで存在を軽視されるバービーランドから出て、ケンが人間界で強い男性像を知ったことで、バービーランドを支配する展開になるのはなるほどと思ったし、バービー側の作戦にまんまとハマっていくケン達をみて、僕も「ゴッドファーザー勧めてごめんなさいいいい」「ギターで弾き語りして想いを伝えたいのもわかってあげてえええ」みたいな感じで恥ずかしくなりながら観てました。笑笑


ただ、それで終わりじゃなくて、ちゃんとケンを軽視してきたバービー自身も過ちに気づき、ケンはケンなのである、という真理に気づかせてあげる展開は、男性である自分にも心にくるものがあって、かなり刺さりました。。。
男は肩書きを気にしてしまうのです。わかってくれてありがとう。笑笑


クライマックスが終わって、ケンやバービー全員が完全に自我に目覚めたわけではない感じや、マテル社のトップの人が、セリフの節々から、内に秘める有害な男性像が垣間見えるのもリアルでいい。

ライアン・ゴズリングのケンも仕上がりまくっていて最高!シム・リウ、キングズリー・ベン=アディルもめちゃくちゃよい。MCUのキャラと大違い。笑笑


「自分は自分以外の何者でもない。それでいい。」
「親は子供が振り返れるように出発点に居続ける。」


本編が終わっても残ってるメッセージがちゃんとある映画。映画館で観れてよかったです!