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バービーのFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 グレタ・ガーウィグってやっぱりアクション撮れなかったなぁというショックがデカすぎる。ダンスシーン、カーアクション、追走劇と場面はあるにも関わらず、カットを割りまくりで状況説明的なショットを挟むだけ。まさか役所の人間のローラースケートの横移動を一番長く撮るとは。会話場面も含め深刻な「運動」不足。それは状況や作戦を説明しまくる台詞と見事に呼応。同じワーナーのザック・スナイダーと自身がプロデューサーのマーゴット・ロビーの言及の対比もうーんとなっちゃって、『2001年~』から『サタデーナイト~』、『シャイニング』+シンディ・ローパー→ウェス・アンダーソンの流れは興味深かったけど興奮はしなかった。フェミニズムより西洋的な美しさの脱構築が見たかったという気持ちもある。良かったのはサングラスとサンダルの反復。

 とはいえライアン・ゴズリングにはやられたし、デュアリパとビリー・アイリッシュがかかる場面は良かった。グレタガーウィグは次に『ナルニア国物語』撮るみたいなのでそちらに期待したい。彼女は「ドラマ」を撮る人だと確信した。
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