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バービーのごはんのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
5.0
バービー人形懐かしい!とかバービー好き!ってだけで見にいくと結構面を食らうかも知れない作品。
上映前にはSNSで何やら問題になってたけど、まぁ作品とは関係ないので気にせず鑑賞。

ちょうど上映時期は映画館でマテル社のバービーとハズブロのトランスフォーマーやってて、なんだか面白い状態ですね。

バービーに憧れて整形する人とかいるくらいなのでそれくらい象徴としてのイメージがあるバービー。だからそこな作品でもある。

「マーゴットロビー」
マーゴットロビーがバービー過ぎたね。
予告でも思ってたけど、イメージぴったり過ぎて。言う事なし!

「バービーランド」
特に序盤はまぁ楽しいきっとバービー人形で遊んでいる子供の脳内はこんなかな?ってくらいにおもちゃの世界の楽しい雰囲気!
おもちゃならではのなんで家に階段ないの?とかもファンシーで片付けるところが良い!

「女性中心社会、男性中心社会」
バービーランドと現実世界を行き来する事で見えてくる、それぞれの世界の生きにくさ、と言うよりは真逆の世界から見た時の「え?なんでなの?」ってのを素直にぶつけてくる事でグサーってきたり、そう言われたら確かにおかしいかも、って思わされる。
そんでもって男女どちらに対してもそれぞれブラックユーモアというか馬鹿にしてると言うか、男ってさー女ってさーってのをしっかり表現するあたり、さすがはアメリカだわ…って気もする。笑って良いところだけど、ちょっと刺さる部分あって苦笑いってところもチラホラ…

「マテル社よく許可したな…」
この作品でバービーの認知度は更に上がるのかな?って気もするけど、劇中でもマテル社の扱いとか、バービーってものの存在とか、そもそもの扱う内容に関して単純によくマテル社OKだしたなと…

「いろんなバービー」
日本だとリカちゃんがいてやっぱりいろんなお仕事してるリカちゃんがいるけど、リカちゃんはリカちゃんなのに対して、バービーはバービーそのものがいろいろいるってのがかなり新鮮でした。マルチバース的というか…
日本国内で展開してるリカちゃんと全世界相手にしてるバービーとの違いでもあるんだろうなぁ

「ケンのお家がないじゃない!」
バービー中心の商品なんだからバービーハウスはあっても、そりゃケンのお家はないだろうよって当然のように思ってたけど、なんで家ないんだよ!って言われたら確かに…ってなった。
いや、それはあくまで商品としてはさ…子供たちは…って話なんだけどさ。


結構扱っている内容は重要というか難しい問題扱ってる気がするけど、それをバービーと終始ふざけてるような感じで覆ってるから、楽しい雰囲気のまま見れちゃうのが良かった!
ただ内容に関しても良く考えたくなる、反省とかもしたくなる作品って面もありました。
あとは「2001年宇宙の旅」のパロディから始まり、全体的に「マトリックス」のパロディなんかも散りばめられてたような気がするので映画好きもそういう目線で楽しめるはず!
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