バービーのびんとのネタバレレビュー・内容・結末

　女らしさ、男らしさではなく自分らしさとは、を順に考えていけるストーリーでとても面白かった。ストーリーは軽快であり見やすく、かつ重要な場面はじっくりと時間がかけられていて没頭しやすかった。

　序盤はどんな話になるのかわからずぼんやり見てしまったが、親子がバービーランドへ訪れたあたりから強く惹き込まれていった。バービーランドの世界感とケンの立ち位置を理解するためにも序盤のシーンは重要だったのだなと感じた。

　ケンが格好つけながらも結局はバービーにぞっこんな描写がおもしろく、かつその真剣で一途な姿に心が揺さぶられた。バービーが振り向かなかったことが意外に思ったが、よくあるハッピーエンドとは、という固定観念に囚われていたのかもしれない。あのケンにはバービーと結ばれる以外の幸せを掴み取ってほしい。
　母親が日頃からの悩みや不満を一気に吐き出すシーンも印象的だった。このようなシリアスなシーンと、ケンたちが争っているようなぶっ飛んだシーンとのギャップとメリハリも素敵だった。