きょ

バービーのきょのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.0
あと一歩

そもそもの話。
バービーランドと現実世界の双方が社会として歪ならば、社会構造自体を見直す必要がある。
性別を逆転させたからといって、どちらが優れている訳でもなく、現状は変わらない。
ジェンダー平等を訴える作品として、どうにも引っかかる部分だった。

劇中では「フェミニズムの後退」と非難されていたバービー。
先進性と後退性を持ち合わせる存在としてみれば、確かに面白い。
固定概念は世界を窮屈にさせるが、それを安易に壊そうとすることもまた新しい息苦しさを生み出す。
今作は果たしてどうか。

美術の出来は素晴らしい。
実在するリゾート地であれば、現実に病んだ日本人で溢れるだろう。
きょ

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