しゅんまつもと

アイリッシュマンのしゅんまつもとのレビュー・感想・評価

アイリッシュマン(2019年製作の映画)
4.0
これ、自分はNetflixでの鑑賞ではきっと耐えられなっただろうなあ。3時間30分という上映時間もそうだし全体の反復構造に耐えられたかというと劇場じゃなきゃ無理だったような気も。

たしかに長いのだけど2時間を超えたあたりから不思議なグルーヴを感じてくるのも事実。めちゃくちゃ長いミニマルテクノを聴いてるみたいな。からのラスト30分のあまりに切ない虚無感というのも強烈に印象に残る。

去り際、引き際、という意味では2019年公開作の『運び屋』『さらば愛しきアウトロー』が重なるし、いずれの作品も主人公に対する批評的な視点が入っている、シリアスに徹していないという点が共通している気がする。