このレビューはネタバレを含みます
オープニング強烈。マイケルシーン目当てに見始めたことを忘れるほど主人公と同じく物語にのめり込んだ。彼が本を送り約束に現れなかったのは復讐…まではいかなくても多少なりと悪意はあったろう。それでもお互い再スタートをきるための区切り…そう思いたい。ただラスト、スーザンが着てたドレスの緑と、物語の母子を奪っていった男達の車の緑とが重なり重い気持ちになる。
エドワードの描いた母子の最期は悲劇だけれど美しかった。対してスーザンが冒頭ギャラリーで表した彼女たちは孤独で無惨な最期のように見える。それぞれ失ったものの表現が相対的に違うのも切ない。