ジワジワと味が出て来たパージ
過去2作品と比べても面白い!
前作が好評だったのかフランクグリロ続投。
(どっかで見たことある人だなと思っていたがアベンジャーズでヒドラのリーダーやってた人だと調べてわかった)
3作品目ともなるとアプローチの仕方が問われるが、人物描写の丁寧さが過去2作品より良い。
狂った政府を正そうとする議員を中心に平和を願う人達がパージ側の奴らと議員を助けるために力を合わせる展開が熱い。
こういったデスゲーム系の映画では主要な人物でさえ人物描写が薄っぺらなことが多いが、今作はどんなバックボーンを持った人達なのかを説明ではなく映画の中で魅せていくことで最後まで印象に残るキャラクターを作ることに成功している。
そんな彼らだから応援したくなるし、成功や失敗をに心が動く。感動がある。
フランクグリロは過去作に登場してバックボーンは描き済みのためファンを感情移入させる時間も省けてなかなか見事にまとまってると思った。
全体で黒人コミュニティに助けられる展開が続くのだが、白人であるフランクグリロと黒人男性が最初は歪み合いながらも後半になるにつれてブラザーになっていく展開も熱い。
なんとなくアメリカのイメージとしてある、富める白人の愚かさと黒人の高潔さの対比を煽るような演出ではあるが。
今作のテーマは貧富の差によるジェノサイドのため口当たりは悪くなかった。
上記したような展開そのものも百番煎じくらいやっているが、作りが下手くそでは無いのでそこも気にならなかった。
また3作品目ともなると虐殺のアプローチに困るかと思ったが、この部分の演出はキレを増している。というかここは全然イイ!この映画の味の部分だがハッキリと濃くなっているのが分かる。
その他。
チョコバーJK最高!
チョコJKの末路も最高!
ギロチンやべー。
ラストのあえてナイフ戦は見せ場のための見せ場感あるが90年代っぽくて好き。