自分はまだまだ未熟だからよくわからないけれど結局生涯愛する人はたったひとり今まで辿って着た人生の中のどこかなのかもしれない。
"完璧な愛は友情に変われない"
という台詞は悲しいことに何となくわかる。
続かなくてもどこかで終わっても他の人がいても自分の中で1番の存在というのはややこしく残酷なものだ。
ひとりの人間となれば何にも変え難いものだから余計にもどかしく辛い。
ナチス、ソ連、ベルリンの壁のシーン等、時代背景を描いている場面もある中で情報が多すぎて重要な部分が霞んでいるようにも思うけれど作者は色んなことを普段から考えているのだろうというのはとても伝わってきた。
素敵だなと思ったのはフランス映画の学校のシーンでたまに登場するグリーンの卓上ライト。サルトルの映画にも確か出てきていた。